伊藤若冲の弟白歳の作品

今日は久しぶりに四条の錦市場新京極通りに出かけた。ここから歩いて5分ほどの裏寺町通りにある宝蔵寺の寺宝展を見学した。

宝蔵寺の正面


宝蔵寺は江戸中期に活躍した絵師伊藤若冲家の菩提寺として知られている。昨日から今月12日まで寺宝展が開かれ、若冲、弟の白歳、若冲の弟子たちの作品15点が展示されている。なかでも白歳の絵画「雪中雄鶏図」が初公開されている。

寺宝展のポスター


若冲の弟白歳は若冲に代わって青果商を継いだ。若冲から絵を習い、若冲の筆致には及ばないが、素直な作品を描いている。作品は写真撮影禁止なので、お見せできないが、関心のある方は、ぜひ直接鑑賞してしてほしい。京都新聞の記事には、この絵について、こう書かれている。「『雪中雄鶏図』は縦122・6センチ、横48・9センチで、雪が積もるナンテンと羽を広げた雄鶏を描く。丸く翻った雄鶏の尾羽や、羽の向こうからくちばし、とさかをのぞかせるポーズに若冲の指導の跡がうかがえる。一方、線の硬さや雪の表現には若冲におよばない「素人」らしさがのぞくという。」(京都新聞2024年2月5日) 白歳のその他の作品「羅漢図」「南瓜雄鶏図」「牛頭天王図」も展示されている。

寺宝展のチケット